血圧低下を期待できる成分として有名なのは、朝鮮ニンジンや田七人参に含まれるサポニン、青魚の油として知られるDHA・EPAや納豆に含まれるナットウキナーゼ、カカオに含まれるギャバやトマトに含まれるリコピン、胡椒などのヒハツ科のピペリン、黒酢やニンニクなど…。
どれかを一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
こちらのページでは、血圧低下を期待できる成分として血圧対策サプリに配合されている代表的なものとその効果を解説します。
<血圧低下が期待できる成分>
血液低下が期待できる成分 | 成分が含まれる食品 |
サポニン | 田七人参、朝鮮人参 |
EPA・DHA | 青魚 |
ナットウキナーゼ | 納豆 |
ペプチド | 胡麻、青魚 |
ギャバ | カカオ |
ピペリン | ヒハツ、胡椒 |
リコピン | トマト |
アイリン | ニンニク |
ミネラル (カリウム、マグネシウム) |
カリウム→バナナ、メロン、アボカド、ほうれん草、豆類、魚類、肉類 マグネシウム→アーモンド、魚介類、藻類、野菜類、豆類など |
血圧を下げる効果が期待できる成分
なんとなく目にするけど、よくわかっていなかった、血圧低下を期待できる代表的な成分と、その効果を解説します。
サポニン[田七人参/朝鮮人参]
漢方薬で有名な高麗人参の主成分はサポニンという成分です。
一般には高麗人参が有名ですが、田七人参には高麗人参の約7倍のサポニンが含まれています。
サポニンは血液の流れをスムーズにし高めの血圧の改善したり、インスリンの分泌を促進して糖尿病の症状を緩和したり、新陳代謝を高めて肝臓のはたらきを高めるなど、さまざまな健康効果があることが知られています。
漢方薬などの生薬として使用されるほど血流改善効果が高いため、もし降圧剤と併用したい際は、効果が出すぎる場合もあるので医師に相談しましょう。
EPA・DHA[青魚]
イワシやサバなど青魚の油に豊富に含まれているEPA・DHAは、ヒトの体内では作ることができないオメガ3系の必須脂肪酸の一種です。
この2つは同じもののように語られることもありますが、血液や血管の健康維持に効果的なのはEPAのほうです。
DHAは脳や網膜などの組織を構成する成分ですが、抗ガン作用や抗アレルギー作用があることも注目されています。
どちらも人体には欠かせない成分です。
ナットウキナーゼ[納豆]
ナットウキナーゼは納豆に含まれている酵素タンパクの一種です。
ナットウキナーゼには血栓を分解する効果があり、できてしまった血栓を溶かしたり血栓ができるのを予防する働きもあります。
ほかにも血中コレステロール値を下げたり、腸内の善玉菌を増やす効果もあるため、健康維持に重要な成分といえるでしょう。
就寝中は血栓ができて血管が詰まりやすい時間帯なので、就寝前に摂るのが効果的です。
また、ナットウキナーゼは熱に弱いため、納豆からナットウキナーゼを摂りたい場合は加熱せずに食べてください。
ペプチド[魚/胡麻]
ペプチドとはタンパク質から作られる成分で、魚、大豆、牛乳由来などさまざまな種類があります。
種類によって効果も異なりますが、血圧やコレステロールの上昇を抑えたり、抗酸化作用や免疫力を高めるなどさまざまなはたらきが期待できます。
ギャバ[カカオ]
GABAはカカオや発芽玄米などに含まれる成分で、英語のGamma-Amino Butyric Acid(ガンマ-アミノ酪酸)の頭文字を略したものです。
腎臓のはたらきを活発にして血圧を降下させたり、肝臓のはたらきを高めてアルコールの分解を助ける機能をもつほか、中性脂肪を抑える、脳の血流を促し脳細胞の代謝機能を高めるなどさまざまな効果が期待できるとされています。
その他[トマト/胡椒/ニンニク]
上で紹介した成分のほかにも、トマトなどに含まれる「リコピン」、コショウ科の植物ヒハツに含まれる「ピペリン」、にんにくに含まれる「アリイン」、ミネラル(カリウム、マグネシウム)など、高血圧の予防や改善に効果があるとされる原料や成分はさまざまです。
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まとめ
血圧低下に効果が期待できる食材は、日常生活にたくさんあります。
ただし、即効性はなく長期間の摂取で徐々に体質を変えていくものです。
毎日の食生活の中で積極的に取り入れてみましょう。